先日の未曾有の災害に対し心からお見舞いを申しげますとともに謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
八千代市歯科医師会は今年も八千代市からの委託事業や学校歯科健診をはじめとした学校歯科保健・地域保健事業、また、市民にむけての講演会や会員向けの講習会を開催して知識や技術の研鑽を積み、地域医療に貢献していきたいと思います。
令和6年1月1日
先日の未曾有の災害に対し心からお見舞いを申しげますとともに謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
八千代市歯科医師会は今年も八千代市からの委託事業や学校歯科健診をはじめとした学校歯科保健・地域保健事業、また、市民にむけての講演会や会員向けの講習会を開催して知識や技術の研鑽を積み、地域医療に貢献していきたいと思います。
令和6年1月1日
八千代市歯科医師会では年末、年始も会員医療機関で休日当番医を行っております。2023年(令和5年)から2024年(令和6年)にかけての休日当番医(クリックすると医療機関をご覧になれます)を更新しました。痛みなど、歯の具合が悪くなった場合に事前に各当する日にちの医療機関に連絡をとり保険証と診察代を持参のうえ、時間に余裕をもってご来院下さい。
昨年よりお願いしていた、市内全小中学校のAED設置のお願いが12月に実現しました。
三師会(医師会、歯科医師会、薬剤師会)の会長の連名で、当会の柴﨑会長が代表して服部市長に要望書を昨年の12月1日に八千代市へお願いした記事を昨年の12月7日にも書きましたが(詳細は以下のリンクをクリックしてください)、
八千代市歯科医師会 | AED設置のお願いをしてきました。 (yashi.or.jp)
1年を経て、市内小中学校の全体育館へのAED設置が実現しました。
今後も市民の健康のため八千代市歯科医師会は行動していきたいと思います。
歯を失う原因として歯周病やむし歯に次いで多いのが歯の破折です。破折と言っても噛んだり噛み切ったりする歯冠部分のみの破折でしたら修復治療で済みますが、歯根が破折してしまうと、将来的に抜歯になってしまうケースが増えているのが現状です。
歯根破折は、完全に歯根が分断されている状態からヒビのみが入っている状態もあり、破折した位置や深度によって歯の延命度が変わってきます。
転倒等で歯を強く強打した時や固いものを噛んで一瞬で破折してしまう事もありますが、特に奥歯においては、長期に渡って長い時間歯と歯が接触し合ってかかる力が問題点となります。
食事の時間も入れて1日に歯と歯が接触する時間は20分以下が良いとされますが、就寝中の噛みしめや歯ぎしりによる強い負荷力(人がギュッと噛みしめた時の咬んだ力は70㎏程度)、日中でも噛みしめていなくても歯と歯が接触していると、弱い負荷力が持続的にかかってしまいます。このような力が日々歯にかかると、歯冠部に亀裂が入り始めて、徐々に拡大して歯根まで及ぶことがあります。
健全の歯より歯の神経を抜いてしまった歯の方が起こりやすいので、歯の神経を抜いた歯が多い方や噛んだ時に違和感や痛みが出るようになった、歯肉が一部腫れる、さし歯が土台と一緒に外れる、食事中など噛んだ時にパキッと折れたような音がしたことがある、他の歯は動かないのに1本だけ歯が動くといった症状がある場合は、歯科医院を受診してみて下さい。
また歯科検診では、歯周病の検査の際に歯肉の溝の深さと歯の動揺を調べます。歯根破折していると、その歯の歯肉の溝の一部が深くなっており、その際に判明することもあります。
むし歯や歯周病でもない人にも起こる厄介な疾患ですので、定期的な歯科受診をお勧めいたします。
現代の日本では信じられない事かもしれませんが、抗生物質のない時代では、虫歯が原因で亡くなる人が多くいました。
虫歯の穴から、顎の骨に入り込んだ虫歯菌が、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こしたり、また血管に虫歯菌が入り込んで敗血症になり、亡くなったのです。
海外では2000年以降も、若年者の死亡例も出ており、虫歯菌が首から下に回ってしまった場合、死亡率は約20%と言わ れています。
また、歯には歯髄(歯の神経や血管部分)を除いて血流がなく、免疫能力や再生能力がありません。
なので虫歯の穴が出来てしまった場合、基本的に治療を受けないと虫歯は進行し続けてしまいます。
痛くなる頃には、すでに虫歯の穴ができている事が多いですから、痛くない平常時から、歯科医院でのケアが大切です。
関東大震災から今年で100年と聞きます。
災害時の備えとして、非常食、水、簡易トイレ、懐中電灯、非常用バッテリー
などがまず頭に浮かびますが、歯ブラシなどの口腔ケアグッズも凄く大切です。
避難生活において歯や義歯の清掃ができずにいると、口の中はバイ菌にとって格好の住処となりバイ菌が食事とともに気管、胃、腸へと行き、虫歯、歯周病はもちろん体調不良の原因になります。口腔清掃が保てずにいると、特に高齢者においては誤嚥性肺炎が起こりやすくなり注意が必要です。阪神淡路大震災の時には、この肺炎で200人以上が亡くなられました。
最近は、液体ハミガキ、無水ハミガキなど製品も増え備蓄用品に加えてはどうでしょう。
災害時、お困りの時は歯科医院である程度の口腔ケア用品の備蓄があると思いますので、かかりつけ医に相談してみるのも良いでしょう。
歯の色には個人差があります。理由は歯の質の違いによるものであります。
歯の構造であるエナメル質の色・透明度・厚さや、象牙質の色は歯によって異なり
これらの組み合わせによって歯の色が決まるので、歯の色は人それぞれで違いがあります。
歯の色が変わってしまう原因の一つに歯の神経が死んでしまうことによる変色があります。
歯髄(歯の神経)が死んでしまうと、歯は長い年月をかけて徐々に黒っぽくなってしまいます。
大きなむし歯や歯の打撲により歯髄が死んでしまうと例えしっかり治療しても歯は徐々に変色してきます。
その他の原因として、飲食物に含まれる成分が歯の表面に付着し、歯が黄ばんでしまうことがあります。赤ワインやコーヒー、お茶などの食品に含まれる色素は、歯の表面に付着して着色の原因となります。
着色による歯の変色は、歯のクリーニングにより除去し、歯を元の色に戻すことが可能です。
また、タバコに含まれている成分によって、歯が黄ばんでしまうこともあります。クリーニングによって除去することはできますが、喫煙は歯肉の黒ずみや歯周病リスクの増加など、口の中の健康にも悪影響を及ぼすため、禁煙することが望ましいです。
クリーニングで変化のない変色はホワイトニングを行うことで個人差はありますが白くなります。(被せ物、詰め物などの人工物の色は変わりません)
ホワイトニングには歯科医院で行うオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニングがあります。
オフィスホワイトニングは専用の薬剤とライトを使って歯科医院で行うホワイトニングです。
ホームホワイトニングはマウスピースに専用の薬剤をいれて装着します。
それぞれメリットデメリットがありますが大事なことは必ず歯科医師の指導の下、相談してホワイトニングをすることです。
ネット等で調べて購入する、自分でおこなうあやしいホワイトニング?もあります。
ネットなどで売っている薬剤は刺激が強すぎて、激痛のため歯の神経をとらざる得ないようなことになってしまったという話もあります。
自己判断でやらずに、まずはかかりつけ医に相談してください。
チャットGPTを御存じですか?
私も最近初めて利用させてもらいました。
ちなみに「虫歯」とは何か?を500字で教えてとAIにたずねたところ、以下のような文章が出てきました。
虫歯とは、口の中にいる細菌が糖分を分解して酸を作り、その酸が歯の表面を溶かすことで起こる病気です。
要約
虫歯は、細菌が作る酸で歯が溶ける病気です。自覚症状は初期には少ないですが、進行すると神経や歯茎に影響します。治療は削って詰め物や被せ物をすることが多いです。予防は口腔衛生を保つことが重要です。
文字数
500文字
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