現代の日本では信じられない事かもしれませんが、抗生物質のない時代では、虫歯が原因で亡くなる人が多くいました。
虫歯の穴から、顎の骨に入り込んだ虫歯菌が、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こしたり、また血管に虫歯菌が入り込んで敗血症になり、亡くなったのです。
海外では2000年以降も、若年者の死亡例も出ており、虫歯菌が首から下に回ってしまった場合、死亡率は約20%と言わ れています。
また、歯には歯髄(歯の神経や血管部分)を除いて血流がなく、免疫能力や再生能力がありません。
なので虫歯の穴が出来てしまった場合、基本的に治療を受けないと虫歯は進行し続けてしまいます。
痛くなる頃には、すでに虫歯の穴ができている事が多いですから、痛くない平常時から、歯科医院でのケアが大切です。