大河ドラマ「光る君へ」を見られている方は多いと思います。
先日このドラマを見ていてふと感じました、歯のケアはどうしていたの
だろうか?口臭は?虫歯は? 職業柄つい歯にむすびつきます。調べてみました。
平安時代、平均寿命は男性50歳、女性40歳ぐらいで今よりもずいぶん短命、
死因の半分は結核、2割は脚気だったそうです。仏教の影響で貴族などの上流階級では
歯磨きは身だしなみとして行われていたとの事、もちろん現在のような歯ブラシや口腔ケアグッズはありません。楊枝:小枝の先端を砕いて房状にしたものでこすっていました。
塩を歯磨き粉として使用していました。また平安時代は男女17歳くらいになると歯を黒く染め、成人としてお歯黒をしました。このお歯黒にふくまれるタンニンは細菌の侵襲から守る作用があり、成分の第一鉄イオンには歯の表面のエナメル質のハイドロキシ・アパタイトを強化して歯を強くする作用がありました。
平安時代には、枝で作った楊枝や塩でゴシゴシ磨き、お歯黒をぬって歯や歯肉を守っていたのです、少し不気味ですね。
今日では、口腔ケアグッズも多彩にあり、歯科治療も物凄く進歩しています。きれいな白い歯を維持する技術もあります。歯を黒くする必要が無くて良かったですね。