転倒やスポーツ中の事故などで、歯が抜けたり、折れたりすることがあります。突然の出来事に驚いてしまいますが、こうしたときは、落ち着いて適切に対応することが大切です。特に、永久歯が完全に抜け落ちた場合には、受傷後の対応が、その歯を残せるかどうかに大きく関わります。
歯が抜けたときの応急処置
●まずは落ち着いて、抜けた歯を探しましょう
条件が整えば、歯を元の位置に戻す「再植」という治療ができることがあります。できるだけ早く歯科医院に連絡し、受診しましょう。
●歯の根の部分には触れない
抜けた歯を拾うときは、白い歯冠の部分を持ち、根の部分にはなるべく触れないようにしましょう。根の表面には歯根膜という重要な組織があり、洗い流すにとどめ擦るのはよくありません。。
●歯を乾燥させない
すぐに元の位置に戻せない場合は、歯の保存液、または牛乳に入れて保存し、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。乾燥させたり、ティッシュなどに包んだままにしたりすることは避けてください。(保健室や医務室に歯牙保存液を備えている所もあります。)
なお、歯を元に戻す処置は、すべてのケースで可能なわけではありません。自分で判断せず、歯科医師に相談することが大切です。
スポーツ中の歯のケガを防ぐには?
歯の外傷は、起きてからの対応だけでなく、事前の予防も重要です。特に、ラグビー、ボクシング、空手などのコンタクトスポーツや、衝突・転倒のリスクがあるスポーツでは、歯や口の中を守る対策を考えましょう。
その一つが「マウスガード」です。マウスガードは、歯や口の中に加わる衝撃を和らげ、歯の破折や脱落、唇や頬のけがなどのリスクを減らすために使用します。
市販品もありますが、歯科医院で歯型を採って作るカスタムメイドのマウスガードは、個人の歯並びに合わせて製作でき、適切な適合や装着感が得られやすいという利点があります。使用する競技のルールを確認し、定期的に適合状態や劣化をチェックすることも大切です。
歯が抜けたり、欠けたりする事故は、いつ起こるかわかりません。いざというときに慌てないよう、正しい応急処置を知っておくこと。そして、スポーツなどではマウスガードを活用し、歯の外傷を予防すること。日頃からの備えで、大切な歯を守りましょう。