お口の健康は、年齢とともに変化します。子どもの成長期から成人、高齢期まで、それぞれの時期に合ったケアを続けることが、生涯にわたって「食べる・話す・笑う」ことを楽しむために大切です。
【子どもは「お口を育てる」時期】
子どもの予防は、むし歯を防ぐだけではありません。
歯の生え方や歯並び、かみ合わせを確認するとともに、「食べる・飲み込む・話す・呼吸する」などのお口の機能が順調に発達しているかを見守ることも重要です。
「食べるのが遅い」「硬いものが苦手」「食べ物をうまく噛めない」「お口がいつも開いている」「発音が気になる」などは、口腔能の発達について確認するきっかけになります。
また、指しゃぶりや舌の癖、口呼吸などが歯並びやかみ合わせに影響することもあります。
むし歯予防+お口の機能の発達+歯並び・かみ合わせのチェック。成長に合わせてお口全体を見守ることが大切です。
【成人は「お口を守り、歯を残す」時期】
成人になると、むし歯だけでなく、歯周病によって歯を失うリスクが高くなります。
歯周病は、初期には痛みなどの自覚症状が少ないため、「痛くないから大丈夫」とは限りません。歯ぐきからの出血、腫れ、口臭、歯が長くなったように見える、歯が動くなどの変化があれば注意が必要です。
また、仕事や子育てなどで忙しい時期には、歯みがきや食生活が不規則になり、お口の健康管理がおろそかになることもあります。
定期検診では、
* むし歯のチェック
* 歯周病の検査
* 歯石・歯垢の除去
* 歯みがきやフロスなどのセルフケアの確認
* 詰め物・かぶせ物の状態確認
* かみ合わせのチェック
* お口の中の変化の早期発見
などを行います。
特に大切なのは、「治療した歯を再び悪くしない」ことです。むし歯を治療しても、歯周病を治療しても、その後のケアが不十分であれば再発することがあります。毎日のセルフケアに加えて、歯科医院で定期的にチェックとクリーニングを受けることで、健康な状態を長く維持することにつながります。
さらに、成人期から「しっかり噛める状態」を維持することは、高齢期の口腔機能低下を予防するうえでも大切です。
成人期は、今ある歯を守るだけでなく、将来のためにお口の健康を貯蓄する時期です。
【高齢者は「お口の機能を維持する」時期】
年齢とともに、噛む・飲み込む・話すなどのお口の機能が低下することがあります。
「硬いものが食べにくい」「食事中によくむせる」「滑舌が悪くなった」「口が乾く」などの変化は、口腔機能低下症のサインかもしれません。早めに気づき、適切なケアやトレーニングを行うことで、お口の機能を維持し、食事や会話を楽しむことにつながります。
【一生涯のお口の健康を、歯科医院と一緒に】
子どもは「育てる」
成人は「守る」
高齢者は「維持する」
年齢によって必要な予防は変わります。
だからこそ、定期的な歯科検診でお口の変化を確認することが大切です。
いつまでも自分らしく、食べる・話す・笑うために。
ご家族みなさんで、定期検診を習慣にしましょう。