学校歯科健診は、日本学校歯科医の学校歯科医の活動指針に基づき、歯・歯肉・歯列・かみ合わせ・顎関節・歯垢の付着状態・その他疾患および異常の有無を確認して治療や予防及び保健指導を要する者をスクリーニングします。
八千代市内の公立小・中学校および県立校の歯科健診は、八千代市歯科医師会会員が行っております。
今回はその健診項目の一部、むし歯に関する項目を簡単に説明させていただきます。
- 歯の実質欠損(う窩)が確認できた場合C(むし歯)と判定します。
分かりやすく言いますと歯の表面に穴があいている状態です。
2.歯の表面にまだ穴はあいていませんが、むし歯の初期病変の徴候(白濁、白斑、褐色斑)が認められ、放置するとむし歯に進行する可能性がある歯をCO(シーオー:要観察歯)と判定します。
3.同じく歯の表面にまだ穴はあいていませんが、歯と歯の間、以前治療したつめ物の下部にむし歯を疑う着色変化の見られる場合やCOが多数歯に認められるような状態をCO要相談と判定します。
いずれも歯科医院での診断が必要です。どの歯がどのような状態でどのような対応が必 要なのかを認識していただくことが大事です。
COは歯みがきの修正、フッ化物の使用、必要ならシーラント処置で経過観察をするケースが多いですが、画像4・5・6・7を見てお分かりと思いますが、CO要相談はむし歯治療の必要性が高い状態ですので、早めにかかりつけの歯科医院に受診して下さい。
また学校での歯科健診は診療室での視診とは違いライトは暗く、使用するミラーが曇ったり唾液の多い児童生徒にエアをかけられない為、CO要相談歯を見落とすことがありますので、健診結果が異状なしと報告がありましても年に2~3回は歯科医院で定期検診を行うことをお勧めいたします。