「毛先が広がったら交換する」「1ヶ月に1回交換する」などと聞いたことがある方も多いかもしれません。
しかし、日本における歯ブラシの年間消費量は約3.5本で、ドイツの約20本や韓国の約8本と比べるとかなり少ないのが現状です。
では、なぜ歯ブラシを交換する必要があるのでしょうか。
古くなった歯ブラシは毛先が広がり、弾力を失って適切な力がかからなくなるため、歯垢除去率が20~40%も低下すると言われています。さらに、毛先が歯や歯ぐきに正しく当たらないことで、歯ぐきを傷つけたり歯を削ってしまったりすることもあります。せっかく歯磨きをしているのに、汚れが落とせないのは残念ですよね。これは、古くなったスポンジで食器を洗ってもきれいに汚れが落ちないのとよく似ています。
また、見た目では「毛先が広がっていないから、まだ使えそう」と思えても、長く同じ歯ブラシを使い続けると雑菌が繁殖し、不衛生になってしまいます。使用後はしっかりと水気を切り、清潔に保つことも大切です。
このように、
① 清掃効率の低下
② 歯や歯ぐきへの悪影響
③ 衛生面の問題
といった理由から、1ヶ月に1回は歯ブラシを交換する習慣をつけましょう。
それが私たちの歯を守る第一歩となり、健康を保つことにつながります。