ビールを飲んで歯がしみるう〜
うがいをしてもしみる〜
牛乳もしみる〜
と言う経験をお持ちの方はいっぱいいると思います。虫歯かなあ?やばいなあ?しみると心配ですよね。
しみる原因としては、虫歯、歯周病、疲れ、ストレスによる噛み締め、乱暴な歯磨きによる知覚過敏が考えられますが、それぞれの原因により治療法は変わります。健康な歯もストレス、疲れでしみる場合もありますが、重大な病気のサインかも知れません。かかりつけの歯科医に気兼ねなく相談してみるのが良いでしょう。ベストチョイスです。
歯科健診について
現在、企業にはそこで働く一定の条件を満たした方に対して、健康診断を受けさせる義務があります。ただ、歯科健診については義務化されていません。(一部の職種を除く)
しかし、今後歯科の重要性を鑑み、歯科健診についても「国民皆歯科健診」として、企業での実施を義務化する動きがあります。
2022年度に年代関係なく国民全員が定期的に歯科検診を受けることを目標とする「国民皆歯科健診」制度の検討が発表されました。
現在、一部の職種、乳幼児から高校生までの子供に対しては、各自治体や保育所・幼稚園、学校において歯科検診の実施が義務付けられています。
しかし、成人の歯科健診は義務ではなく、日本で歯の定期チェックを受けている人は3割~4割と言われています。
歯や口の健康は全身の健康にも重要であるため、国民皆歯科健診では、年代関係なく国民全員が定期的に歯科健診を受けることを目標としています。
歯の健康増進することで健康寿命の増進、医療費の削減等、他先進国と比べて低い検診受診率の増加等を目指します。
国としてもご自身の健康の為にもメリットが多い歯科検診。
まだ未確定な部分がありますが国民皆歯科検診!覚えて頂ければと思います。
震災時の入れ歯の備えも忘れずに
3月11日は東日本大震災の日でした。
今年は能登半島地震に続き、千葉県でも自信が多発しております。
震災時には様々な防災グッズが販売しておりますが、簡単に買えないものに「入れ歯」があります。
実際に過去の震災時には、入れ歯を紛失したり、家から持ち出すのを忘れたりして避難所で歯が無い状態で過ごさなければいけない被災者がたくさんいました。
食べるのに不自由するだけでなく、会話もしずらい、人と笑ってしゃべることができないなどの問題など様々な問題があります。
入れ歯は清潔にしてお口にいれて就寝するか、事情があって就寝時はいれられない方はすぐに持ち出せる場所に保管しておくかなど対応が必要になります。
障がい福祉保健委員会講演会を開催しました
令和6年2月3日(土)、八千代市総合生涯学習プラザで八千代市歯科医師会、障がい福祉委員会による講演会を開催しました。演題は「地域包括支援における多職種連携~模擬症例検討会~」でした。
八千代市の医療・介護職の専門家が集まり模擬症例を通じて、地域包括支援の仕方を様々な専門家の立場から助言をいただきました。
大変ためになる講演会で、私たち歯科医師が知らないこともたくさん知ることができました。
これからもこのような講演会を開催して知識を高めていきたいと思います。
☆歯ブラシの話☆
歯ブラシは、歯と歯茎を清掃するための基本的なツールです。通常は歯ブラシに歯磨き剤を付けて、歯垢を除去し口の中を清潔に保ちます。毎日の歯磨きは虫歯や歯周病の予防に重要です。また、一般的な形の歯ブラシ以外に、タフトブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシを使用することをお勧めします。
歯間ブラシは歯と歯の間や歯と歯ぐきの隙間に入り込んだ歯垢や食物のカスを取り除くために使用されます。歯間ブラシには異なるサイズがあり、個々の歯の間の大きさに合ったものを選ぶと効果的です。加齢とともに歯茎がやせてくると、当然細い歯間ブラシでは効果的ではありません。どのサイズを選んでよいのかわからないときは、かかりつけの歯科医院で指導してもらうとよいと思います
デンタルフロスは、通常、細長い糸状のもので、歯と歯の間に挟み込んで歯垢や食べかすを取り除くのに使います。指に巻いて使うものや、ホルダー付きのものがあります
タフトブラシは、棒の先に小さな毛束がついたような形状をしています。毛束が小さいため、通常の歯ブラシでは届きにくい奥歯の裏側などを磨くのに便利です
プラークの磨き残しがあると、菌が繁殖し、虫歯や歯周病を招く原因になります。
これらの歯面清掃ツールは、組み合わせて使用することで、口腔内全体を効果的に清潔に保ち、歯の健康を維持するのに役立ちます。いろんな種類の歯ブラシをつかうのは、日々の歯磨きで、少し面倒に感じるかもしれません。毎回の歯磨きで全部やれなくても、時間が取れるときに、努力してほしいなと思います
歯科医のアドバイスに基づいて、個々のお口に合った適切なツールを選ぶことがとても重要です。
謹んで新年のご挨拶を申し上げます
先日の未曾有の災害に対し心からお見舞いを申しげますとともに謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
八千代市歯科医師会は今年も八千代市からの委託事業や学校歯科健診をはじめとした学校歯科保健・地域保健事業、また、市民にむけての講演会や会員向けの講習会を開催して知識や技術の研鑽を積み、地域医療に貢献していきたいと思います。
令和6年1月1日
年末、年始に歯が痛くなったら
八千代市歯科医師会では年末、年始も会員医療機関で休日当番医を行っております。2023年(令和5年)から2024年(令和6年)にかけての休日当番医(クリックすると医療機関をご覧になれます)を更新しました。痛みなど、歯の具合が悪くなった場合に事前に各当する日にちの医療機関に連絡をとり保険証と診察代を持参のうえ、時間に余裕をもってご来院下さい。
八千代市市内の小中学校全体育館へAED設置の要望が実現しました。
昨年よりお願いしていた、市内全小中学校のAED設置のお願いが12月に実現しました。
三師会(医師会、歯科医師会、薬剤師会)の会長の連名で、当会の柴﨑会長が代表して服部市長に要望書を昨年の12月1日に八千代市へお願いした記事を昨年の12月7日にも書きましたが(詳細は以下のリンクをクリックしてください)、
八千代市歯科医師会 | AED設置のお願いをしてきました。 (yashi.or.jp)
1年を経て、市内小中学校の全体育館へのAED設置が実現しました。
今後も市民の健康のため八千代市歯科医師会は行動していきたいと思います。
歯根破折について
歯を失う原因として歯周病やむし歯に次いで多いのが歯の破折です。破折と言っても噛んだり噛み切ったりする歯冠部分のみの破折でしたら修復治療で済みますが、歯根が破折してしまうと、将来的に抜歯になってしまうケースが増えているのが現状です。
歯根破折は、完全に歯根が分断されている状態からヒビのみが入っている状態もあり、破折した位置や深度によって歯の延命度が変わってきます。
転倒等で歯を強く強打した時や固いものを噛んで一瞬で破折してしまう事もありますが、特に奥歯においては、長期に渡って長い時間歯と歯が接触し合ってかかる力が問題点となります。
食事の時間も入れて1日に歯と歯が接触する時間は20分以下が良いとされますが、就寝中の噛みしめや歯ぎしりによる強い負荷力(人がギュッと噛みしめた時の咬んだ力は70㎏程度)、日中でも噛みしめていなくても歯と歯が接触していると、弱い負荷力が持続的にかかってしまいます。このような力が日々歯にかかると、歯冠部に亀裂が入り始めて、徐々に拡大して歯根まで及ぶことがあります。
健全の歯より歯の神経を抜いてしまった歯の方が起こりやすいので、歯の神経を抜いた歯が多い方や噛んだ時に違和感や痛みが出るようになった、歯肉が一部腫れる、さし歯が土台と一緒に外れる、食事中など噛んだ時にパキッと折れたような音がしたことがある、他の歯は動かないのに1本だけ歯が動くといった症状がある場合は、歯科医院を受診してみて下さい。
また歯科検診では、歯周病の検査の際に歯肉の溝の深さと歯の動揺を調べます。歯根破折していると、その歯の歯肉の溝の一部が深くなっており、その際に判明することもあります。
むし歯や歯周病でもない人にも起こる厄介な疾患ですので、定期的な歯科受診をお勧めいたします。
八千代市歯科医師会講演会を開催しました
2023年10月28日(土)、八千代市総合生涯学習プラザにて「八千代市歯科医師会講演会」を開催しました。
日本大学歯学部 摂食機能療法学講座の植田耕一郎教授を招いて「かかりつけ歯科医が実地する診療室を核にした在宅支援」の講演をしていただきました。
高齢化社会がすすむなか、在宅医療など体の不自由な方の治療が増えてきています。
我々、歯科医師もこれに対応すべく今回の公演を聞いてとても有意義な時間を過ごせました。
八千代市歯科医師会会員は、今後も市民の皆様のため、技術と知識をスキルアップして還元していきたいと思っております。